ヨガをやっていたらいい人になるんでしょ?に対する私の答え

ヨガをやっていたらいい人になるんでしょ?に対する私の答え
ヨガマットを並べる子ども

最近になって、自分がヨガを学んでいるということを人に話すことが多くありました。

その時にかなりの確率で聞かれるのが「ヨガをやっていたらいい人になるなんでしょ?」というふうな内容の質問です。

いったいどういう人がいい人なのかわかりませんが、結論から言うと、別に根本的な人格は変わりません。

私は私です。

人格が変わったように感じるかもしれないけど本質は変わらない

表現が難しいですが、ヨガを学べばみんなが聖人になるわけではありません。

もちろん、そういう方向に向かって極めていけば、人格すら変えていく力がヨガにはあるのかもしれません。

でも、その人それぞれが持っている個性や人格は、その人固有のものなので、それを変えてしまうのは、逆にいかがなものなのかと思います。

基本的に欲しいものは欲しい。やりたいことはやりたい。

欲がなくなり、怒りがなくなり、悲しさや楽しさを超越するわけではありません。

未だに私は怒りや憤りを感じることもありますし、喜怒哀楽といった人間らしい感情はしっかりと感じますよ。

ただ、怒りを感じた時に感情にまかせて言葉を発したり、態度に出るということは少なくなりました。

一度その感情を深く飲み込んで、自分の中で処理して、表に出すほどのものではないと思えば出さなくて済むようになりました。

ヨガとは心の波を鎮めること

ヨガの教えの中に、ヨガとは心の波を鎮めることである というのがあります。

バシャバシャと波立った水面を、凪の状態にするイメージでしょうか。

ここでは水面を心の状態に例えているわけですが、別に水面を波立たせなくするとは言っていません。

私の解釈では、「人間だから心が波立つこともあると思うけど、ヨガの教えを理解しながらしっかり練習することで、その波をいち早く鎮めていきましょう」ということだと思っています。

だって人間なんだもの。イライラすることもあるし落ち込むことだってありますよ。

ただ、その感情をいつまでも引きずっていたり、カッとなって心無い言葉を浴びせてしまう前に鎮めることができれば、健やかな心でいられる時間が増やせます。

そのような状態が長く続いた方がハッピーなんじゃないですか?

つまりはそういうことなのです。

私の課題は「怒り」です

私は根本的には怒りっぽくて短気なんです。

すぐにカッとなって、言葉や態度に出てしまうことも多くありました。

ヨガを学び始めて、心の波を鎮めるということを意識し始め、ヨガの練習を続けているうちに、怒りを感じてから表に出るまでの間に、我にかえる瞬間を作ることができるようになりました。

自分を客観的に見ることで、そんなに怒るほどのことなのか、今の感情をそのままアウトプットすることでどうなるのかといった思考を巡らせることができるようになりました。

そして、私がそのような状態になるためのスイッチは、深い深呼吸です。しかも無意識にやってます。

つまりこういうことです。

怒る → 無意識に深い深呼吸をする → 我にかえって今の自分の感情を分析する → ほとんどの場合、怒るほどのことでもない → 優しくなれる → ハッピー。

私に冒頭のような質問をしてくる人たちというのは、この思考回路の最初と最後しか見えていないので、怒りを感じるようなエピソードがあっても怒らず、優しい態度で接する姿を見て、「いい人」になると思うのでしょう。

でも実際にはこれだけの心の働きを経ているのです。

ヨガで身体も心も健やかになろう

ヨガと聞くと、難しいポーズや瞑想、呼吸法のようなものが真っ先に思い浮かぶと思います。

もちろん、それもヨガの一部分であることに何ら違いはありません。

でも、私が10年以上ヨガを学んできて感じるのは、ヨガとはそれだけではないということ。

もっと奥が深く、学びが進むにつれて怒りや悲しみといった感情をコントロールして自分も周囲もハッピーになれる有効な手段であると感じています。

ヨガに対するイメージは人それぞれにあると思いますが、正しいヨガの本質を分かっていれば、ヨガに触れやすくなるのではないでしょうか?

Posted by Atsushi(@Atsushi_k0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA