東洋医学と西洋医学の違いから紐解く「自分の健康を他人任せにしない」生き方とは

      2017/03/05

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私がいま学んでいる アーユルヴェーダ は大きく分けて 東洋医学 に分類されます(これは諸説あります)。

一方、普段は理学療法士として病院で リハビリテーション に従事しており、これは大きくわけて 西洋医学 に分類されます。

最近になって、この二つの医学を学ぶことで見えてきたことがあります。どちらも利点と欠点があり、私たちはそれらを知った上で自分の健康について考えていく必要性があると感じています。

ここでは両者の利点と欠点を交え、私の思うことや目指す場所についてまとめておきたいと思います。

ヨガの姉妹科学であるアーユルヴェーダとは

約5,000年前に、ほぼヨガと同時期に始まったアーユルヴェーダ。「生命の科学」という意味のサンスクリット語であるアーユルヴェーダは、その名の通り生命をより豊かにする科学・知識として、今日まで絶えることなく受け継がれてきました。

アーユルヴェーダとは、サンスクリット語のアーユス(生命)とヴェーダ(科学)を組み合わせた「生命科学」という意味です。本来、古代インド文明に発祥する伝統医療です。

via:生活の木

現代医学と比較するとき、科学的根拠に乏しいという理由から敬遠される傾向にある東洋医学ですが、現在では科学的根拠の集積に向けて精力的な盛り上がりをみせており、徐々にエビデンス(科学的根拠)が確立されつつあると言われています。

そもそも、効果や根拠について根も葉もないダメなものであるなら、とっくに廃れてしまっていてもおかしくありませんよね。

何かしらの効果があると感じている人がたくさんいるからこそ、今日まで廃れることなく脈々と受け継がれてきているわけですから。

アーユルヴェーダ

現代医学と東洋医学の根本的な考え方の違いは?

ところでみなさんはどういったときに病院へ行こうと思いますか?

健康診断などの特殊なケースを除いて、普通は自分の体調が悪くなったときに訪れる場所ですよね。

一般的には、病院を受診する理由のおよそ8割は何かしらの 痛み が主な訴えであると言われていますが、その他の症状についても同様で、結局 健康な状態から逸脱した から病院へ行くはずです。

余談になりますが、逆の立場から考えると、病院というのは「人が体調を崩して訪れるのを待っている場所」というふうにも捉えることができると思います。

私はこれでずいぶんと悩み、予防医学としてのヨガに魅力を感じ、学びを深めているわけですけどね。

話を戻しますが、つまり現代医学(西洋医学)では

  • 悪くなったところを治す
  • 悪くなったから治す
  • 「何か治すものをちょうだい」

といった具合に、自分の身体や健康を他人に任せるという特徴があります。

ヨガやアーユルヴェーダを学んでいくと、これが不思議にみえてきます。自分の健康に関することなのに、対応を他人に任せるわけですからね。

ここらへんの考え方が、同じ「医療」という分野であるにも関わらず考え方が違うというポイントではないかと考えられています。そして、私たちはもっと自分の身体や健康状態について、自分で責任を持たなければならないのではないでしょうか。

すなわち、身体・精神・心のバランスをとることで健康状態を良好に保ち、病気にならない状態をつくっていく必要があり、それを達成するための手段の一つとして、ヨガやアーユルヴェーダなどの東洋医学は有効なものなのです。

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東洋医学と西洋医学の特徴を知ってうまく両輪を回す

上記のことを踏まえたうえでの私の個人的な理想はズバリ、東洋医学 西洋医学 の融合、つまり良いとこ取りです。

ヨガ・アーユルヴェーダ・漢方などの東洋医学は、どちらかというと局所の症状に対しての治療的なアプローチというよりも、自然治癒力を高めて病気になりにくくなる体質を全身的につくっていくことに向いています。

自分の健康に関わることですから、普段から病気にならない生き方について思いをめぐらせ、徐々に実行に移していきましょう。

そうやって気をつけていても、実際にはどうしても病気にかかってしまうこともあります。東洋医学と言っても万能ではありませんからね。

そうなれば、西洋医学(現代医学)に頼り、健康な状態を取り戻していきます。手術や投薬などの西洋医学は、悪いところをピンポイントでターゲットにして治癒していくのに向いています。

そして治療には安静が必要ですし、時間もかかります。場合によっては痛みを伴いますから、治療だけを行っていてもすぐに日常生活に戻れるわけではありません。

日常生活に復帰するための手段として、リハビリテーションが力を発揮します。

低下した筋力や関節可動域を回復させ、痛みを緩和し、必要に応じて自助具や装具を使って機能を補い、自律した生活を取り戻すためのトレーニングを行うのです。

このリハビリテーションに関しては、やはり西洋医学的な視点で問題点を把握し、治療プログラムを提案できる理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリテーション専門職の知識や技術が有効に働きますが、場合によってはヨガやアーユルヴェーダなどの東洋医学も併用していくことでより良い治療結果を期待できるとともに、さらなる病気を予防するための健康づくりの手段として有効に作用するケースもあると考えています。

ただ、主治医や担当スタッフと相談して、うまく東洋医学が融合でき、かつ効果的であるようなら取り入れてみるといいと思いますが、勝手に行って治療の妨げになっては本末転倒です。

あまり自分の信じるものに固執しすぎず、あくまで健康を取り戻すために最も有効な方法をとるようにするのが大前提となる考え方ですので気をつけましょう。

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健康は勝手に得られるものではなく、こちらから取りに行くもの

健康な生活を手に入れるのに、効率の良い方法 というのはあっても、こうしなければならない という厳格な決まりはありません。

あなたの健康を願っているのはあなた自身であり、担当の医師や医療スタッフであり、周囲の大切な人たちでもあります。

適材適所でそれぞれの長所と短所を知り、うまく長所をとりいれて、自分なりの健康を作り上げていってほしいと願っています。

そして現代社会においては、健康は勝手に訪れるものではなく、こちらから手に入れるために歩み寄るものだと考えています。

まぁ現代社会に限らず、いつの世でも同じだと思いますけど、これだけ医療が発展していても同じです。

そもそも医療の発展ってよく聞きますけど、(一部の予防医学を除いて)その恩恵の大部分を享受するには病気になって病院にかからなければなりません。病院にかかるとういことは、あなたが健康を損なったからですよね。

つまり 医学が発展しているから安心だ という考え方は、病気になってはじめて威力を発揮するものも少なくなく、病院に行かなくて済むようになる確率が上がることとは必ずしもイコールではないという盲点が潜んでいます。

本来ならば、病院にかかって医学の発展の恩恵を受けなくて済むように、健康でいたいですよね。

ぜひ 健康をこちらから取りに行く という視点を持っておきたいものですね。

医療の発展は確かに目覚ましいのですが、未だに 健康はお金では買えない という状況に変わりはありません。

そして病気にかかっていない健康なうちは、そのありがたさに気がつかないというのはよく言われていることにもかかわらず、多くの人が自分のことだと思っていないから、文字どおり健康のありがたさに気がつかず、健康を失うことの恐ろしさを認識していません。

ぜひ、東洋医学と西洋医学の両輪をうまく回して 自分の健康について常に意識する生活を心がけてほしいと思います。

 - アーユルヴェーダ, ヨガ, 医療と健康

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