

私の地元には有名な白猪の滝という観光名所があります。
四季を通して風情のある景色が楽しめる場所ですが、毎年「文化の日」になるとお祭りが開かれます(写真では「漱石の日」となっていますが、基本的に休日開催です)。
私も数年に一度くらいのペースで参加していたのですが、今回は参加してみて驚きました。今までとは違ってかなり規模が大きく、内容も充実していて妻が絶賛していたのです。
どちらかというと妻が絶賛していたことに一番驚きましたが、それほど充実したお祭りに進化していたのですね。
今回は白猪の滝まつりに行ったことがないという人に向けて、祭りの様子とその魅力についてご紹介します。
ちなみに、冬の凍った滝がいちばん有名です。過去にこんな記事を書いています。
参考:「白猪の滝」は愛媛県東温市の名勝!凍った姿はまるで天然のシャンデリア! | 歳月庵
イベントも充実した「白猪の滝まつり」に心癒される

田舎の祭りといえば餅つきです。おじさんたちが交代で餅をつきます。
このあとで「つきたてのお餅」をいただきましたが、膝が震えるほど美味しかったですw

滝に到達するにはこの駐車場に車を停めてから約2kmほど山道を登るのですが、今日はこの駐車場がお祭りの会場です。
頂上(滝つぼ付近)でもらえるチケットを持ち帰ると、景品と交換してくれるという特典もついてきますが、今回は子供がまだ小さかったので遠慮しておきました。
例年は滝までちゃんと行っています。

地元の和太鼓演奏のグループや、坊ちゃん劇場という地元の有名な劇場からも催し物を披露してもらいました。タダで見られるなんてラッキーですよ!!

こういった一般的な出店もありますし、、、

、、、ん?
土砂災害を疑似体験できる装置まで持ち込んでいます。
以前に体験したことがありますが、土砂災害というのは予兆として何とも言えない独特の臭い匂いがします。
そこまで再現しているので、かなりのリアリティーがありますが、当然クサイです。

さらに「降雨体験装置 大粒くん 小粒ちゃん」です。文字通り大雨の恐ろしさを体験する装置です。

カッパや傘で濡れないようにして、大雨を浴びちゃいます。かなり怖いですが、経験しておく価値はありますね。子供に人気でしたが、大人も体験していました。

愛媛県松山市といえば俳句で有名な街です。この滝はと言いますと、文豪「夏目漱石」や「正岡子規」が訪れて句を残していることでも知られています。
それにちなんで俳句大会も行われていました。
景品が「モリモリの野菜」っていうのも田舎らしいですね。

、、、ん?これは?

地元で売り出し中のゆるキャラ「いのとん」ですね。
なかなか愛らしいキャラで、娘が喜んでいました。ゆるキャラグランプリにも出ていますが、今回は「みきゃん」推しなんですよねー。
ちなみに今の時点で「いのとん」は131位でした(2015/11/06の記事執筆時点)。次回はぜひ応援したいです!

これぞ究極のおもてなし!おむすび0円という名のお接待に脱帽
そして今回、一番の目玉はこの「おむすび無料配布」です。定刻の1時間近く前にもかかわらず、優に100名は超えるであろう長蛇の列です。

人がメチャクチャ多い(汗)。
もはや身動きできないほどです。もともとこんなに人が来ることを想定した会場の作りではありません。
こんなに人気のお祭りに成長するなんて想像してなかったと言わんばかりの人の群れです。

まぁ、駐車場を会場にしてるんだから、当然ですが路上駐車の嵐です。
ただ、ここはもともとほとんど車が通らないような道なので、路上駐車を取り締まるような場所ではありません。
安全や周囲の交通に気をつけて、フル出動している警備員の監修のもと駐車しています。我々は歩いて行きました。
不安な方は、会場から4kmほど手前に小学校があって、そこのグラウンドが臨時の駐車場になっています。
そこから送迎バスがピストン運行していまして、便数は多いので不便さはさほど感じませんが、駐車場もピーク時には満車になってしまいますので、早めの来場がオススメです。
白猪の滝まつりでは地元で採れた安全・安心な美味しい野菜が価格破壊寸前レベルで売られているぞ!

田舎といえば野菜ですが、異常なほどの安さです。
うどんやカレーなどのご飯も、先ほどのお餅もそうですが、地元で採れた新鮮な野菜や米が、びっくりするような値段で売られていました。まさに地元クオリティですね。
野菜と聞くと「田舎くさい」と感じる人もいるかもしれませんが、要は即席の「産直市」です。
この野菜の価格が高騰している現在、これほど確実で安全で嬉しい催しは他にありません。買わない人は確実に損をしているレベルです。

妻もいろいろと買い込んでいました。あとで聞くと、本っ当うぅぅぅに安い!とのこと。
妻がウキウキで、娘がウキウキだと、私までウキウキになりますね。

戦利品の一部がこちら。すだちがこれだけ入ってわずか50円!

里芋(かな?)がこれだけ入ってたったの100円!

普通はスーパーでネギを買ってもこの値段ではなかなかありませんよ!だいたいネギ1本でもモノによっては100円くらいはしますから破格です。

餅も、、、

つきたてのお餅ですから、当然ですが美味しいです。

アンコもぎっしり入ってて、でも甘すぎない上品な味は失神寸前レベルです。なぜもっとたくさん買わなかったのかと後悔するほどです。
なぜ白猪の滝まつりがこんなに大人気の祭りになったのか
昔は知る人ぞ知るといったマイナーな祭りでした。よく父や祖父に「地域の行事なんだし、人数合わせで参加してやってくれ」的な扱いで言われてました。
それがここ数年で急成長してきた印象があります。
おにぎりを無料で配ったり、地元の有名な劇団に余興をお願いしたりと、知恵を絞って話題を集め、交通の不便さを地元のバス会社とのタッグで解消して、人を集めていることも要因の一つではないかと思いますが、一番の理由は「工夫を凝らしながら」「継続した」というのが大きいかなーと思います。
おそらく、ただ続けていただけではここまでの大盛況にはならなかったでしょうし、奇抜なアイデアを出していっても継続可能なものでなければここまでの成長はなかったんだと思います。
そして 知ってもらう努力 をすること。いったん知られてリピーターを増やせれば、口コミから雪だるま式に噂を呼び、集客は軌道に乗ります。
もちろんお客さんを満足させられるだけの目玉イベントも必要ですが、地元ならではの「人の温かさ」と「おもてなしの心(お接待の文化)」が溢れる素敵なお祭りですから、今後ももっと大きなお祭りに成長していくんじゃないですかねー。
もしそうなったら会場整備が大変でしょうけど、うまく解決してほしいと思います。
また来年も行きたいと思わせてくれる時間をしっかりと提供できていますから、地元が誇れる祭りとして今後も飛躍していってもらいたいです。
白猪の滝まつりにはもちろん、来年も行きます!!
白猪の滝まつりの基本情報
基本的には、毎年11月3日の文化の日に開催されます。
※2019年時点での情報です。詳細は事前の案内情報をご確認ください。
【主なイベント】
- おにぎり無料サービス
- 「くじ付きの餅まき」が12時と14時時の2回開催
- お楽しみ抽選会
- 農産物など即売やバザー
- 国土交通省の「降雨体験装置・土石流3D体験シアター」
- 和太鼓演奏
- 地元の東谷小学校児童やPTAによるダンス
【場所】
〒791-0321 東温市河之内問屋 白猪の滝農村公園
【交通アクセス】
国道11号から494号(石鎚スカイライン方面)に入って約500mくらいで東谷小学校の駐車場があります。ここが臨時の駐車場となっており、ここから無料シャトルバスが運行されています。
さらに東谷小学校から約4kmくらいで会場に到着します。
【シャトルバスの運行】
- 東谷小学校前から
- 伊予鉄道の川内バスターミナルから
- 東温市役所の川内支所から
【駐車場】
- 白猪の滝まつり会場に少しだけ
- 東谷小学校のグラウンド
- 東温市役所の川内支所
Posted by 愛媛ブロガー Atsushi(@Atsushi_k0)