欲しいものの優先順位をトップダウン式に考えると、行き着く先は「お金では買えないもの」になる
2017/07/11
巷にはたくさんのガジェットやサービスが溢れていて、ものすごいスピードで進化しています。
ただ、当然ですがその全てを網羅して手に入れることができるわけではなですよね。
結局、新しいものが出てきたときに我先にとあらゆるモノやサービスに飛びつくには限界があるわけで、意識的にか無意識にか、我々は取捨選択して今の生活をなるべく快適に送っていけるように工夫しているわけですよね。
お金で買えないものを継続して手に入れるために必要な考え方とは
そう考えると、逆に手にするモノやサービスを意識的に吟味して、手に入れるものを「本当に必要なもの」に絞ることが大切です。
そうすることで、最低限のモノやサービスに囲まれた生活をまずはベースにし、「興味があるもの」や「手に入れたら充実しそうなもの」に限局して吟味した上で手を出すのがいいのかもしれないですね。
でもそうやって取捨選択していく際に、どうしてもお金では買えないものが出てくるわけです。
別に「超激レアな逸品」というわけではなくて、いわゆる「健康」とか「時間」とかいうものが当てはまるかと思います。
まぁ時間はある程度お金で買えるという考え方もありますが、総じてこれらは一朝一夕では手に入らないものも多いため、なるべく早期に手に入れる準備をしていく必要があります。
健康は必ずしもお金で買えるものではない
運動や食事、生活習慣などを改善して今から準備することが大切です。
人によれば「健康はお金で買える」という考え方もありますが、全てがお金だけで解決できるわけではありません。
今の医学では結局、全ての健康をお金で買うことはできないのです。
時間は増やせないけど、無駄にしない工夫はできる
一人の人間の人生として、時間は無限にあるわけではないですよね。
バスや新幹線での移動を飛行機にするなど、ある程度はお金で買えるという考え方が当てはまりますが、大金を投資すれば150歳まで生きられるかというとそうではないのです。
お金で買えるという部分に関しては、ケチケチしてお金にこだわることで失う生産性と天秤にかけて考えてみる必要もあります。
例えば地方から東京に出張にいく際の移動手段として、格安航空会社を使えば支出は格段に安く済ませることができます。
しかし、都心へのアクセスという点ではやはり大手の航空会社を利用したほうが時間を節約できます。
また、こういった突発的なイベントではなく、日々の習慣を見直すことでコンスタントに生み出される時間というのも必要だと思います。
これは「お金の節約術」でも当てはまりますが、日々の買い物で最安値を提示しているスーパーをいくつもハシゴするよりも、日々の通信費や光熱費などの固定費を見直したほうが節約効果は大きいですからね。
そうやって時間を節約することで、新たな趣味が手に入ったり、しっかりした睡眠時間が確保できたりするわけです。
満足はお金をかけなくても得られる喜び
ここではプライベートな時間で、娘の成長の喜びをかみしめたり、他人の喜びにより自分が満たされるようなことも当てはまります。
普段からの心がけで不要なイライラを排除したりすることも可能なケースもありますが、時間やお金に余裕がない時などは、同じ体験をしても満足度が格段に変わってきます。
自分の心の持ち方ひとつで嬉しい出来事でも素直に喜べなかったりする経験は誰にでもあることだと思います。
嬉しいことを素直に嬉しいと感じられる心のあり方というのは、普段からの人への接し方や物事の捉え方がベースになるので、普段から自分を振り返るということの繰り返しが必要だと思います。
こうやってみてみると、必ずしもお金で買えるものばかりではなく、いきなり明日から手に入るものばかりではないことがわかります。
そして、特別な準備や行動変容を必要としないで、すぐに実行に移せることも多いのもまた事実です。
人生の終末期を意識したトップダウン式のライフスタイル計画
もし私が80歳になったときにどうしていたいか。どうなっていたいか。
それを実現するためには今の段階でどのような生活を送るように意識すべきかを考える必要があると考えます。
それも、思い立った「今」考える必要があるのではないかと。
スマホやテレビに過度に依存することで将来必要な脳機能(デジタル認知症)や視力といった健康面を若いうちから消耗してしまうことは今から予防すべきだと思います。
また、80歳では40歳の脚力の約1/2になると言われています。将来寝たきりにならないために今から筋力をある程度鍛えておく必要があります。
便利すぎる現代社会では意識的に筋肉や脳の機能を鍛えていないと80歳でも聡明な頭脳を持ち、2本の足で歩くといった生活は手に入らないでしょう。
80歳でもやりがいのある趣味や仕事を楽しむためには、それについての知識や経験を積んでおくことも大切です。
老後にいきなり畑を借りて小規模農業を楽しもうとしてもノウハウや経験がないままに、本を片手にやっていてもきっとうまくはいかないだろうし、やりたいと思っていても案外と手間がかかるため途中で飽きてしまったりして、コストだけが無駄にかかってしまったということにもなりかねないですよね。
そのものの大変さや、思った通りにできるのかどうかということを、失敗できる今のうちに試しておくのも有効なことです。
今がよければいいという感じで将来のことを考えずに欲しいものを手に入れ続けると、それは結果的に「消耗する」という結果になるかもしれません。
逆に、将来のことを考えすぎて今の生活や思考が犠牲になってもいけないですね。
今のことも将来のことも、仕事のこともプライベートのことも、自分のことも家族のことも、いろんな状況を考慮しつつ、いま自分に必要なものをチョイスして身につけていくことを意識してみてはどうでしょうか。
もし、それらを考える余裕がない場合、あるいは考えてもあまり思い浮かばない場合は自分たちの行く末をいま生きているおじいちゃん、おばあちゃん達から学ぶのがいいでしょう。
もし人生の先輩達が困っていることがあれば、そうならないためにいまから準備すればいいわけです。
足腰が不自由で困っているなら、そうならないように体力を今から準備する。
認知症になって介護に疲れている家族がいたら、そうならないように今から脳トレして準備する。
一日中つまらなさそうに家に閉じこもっている人がいれば、友人達と楽しめる趣味を今から手に入れる。
今の自分、将来の自分に必要なことを考慮しつつ、いま自分が行動に移すべきことを見つけて、少しずつでも取り入れて取り組んでみてほしいと思います。
私の取り組みはこんな感じです
私の場合は、最近では軽い筋トレでぬるま湯につかっている自分の身体をメンテナンスして、スマホに触れる時間を減らすことでデジタル認知症や視力低下を予防し、管理しきれないモノやサービスを排除してシンプルに生活することを意識しています。
将来的には健康で穏やかで、しかしバイタリティに満ち溢れたおじいさんを目指しており、それを実現するためにできることを取り入れ、目標達成に邪魔になるモノを排除するライフスタイルを目指しています。
結果的に私が実践しているこれらのことを総合してジャンルに当てはめると「断捨離」ということになるのでしょうか。
だいたいのことは視点を変えれば全部「断捨離」と言えなくもないなーと感じつつ、着々と私の壮大な計画は進行しています。
忙しい日常を生きている我々は、ときには立ち止まってこういうことも考えていないとどんどん流されてしまい、80歳の自分が単なるその「漂着点」にすぎないという結果になってしまいがちです。
意識的に自分をコントロールし、「漂着」ではなく「到着」できるよう自分自身を乗りこなしていきたいものですね。
Posted by 愛媛ブロガー Atsushi(@Atsushi_k0)
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