
何かをとっさにメモしたり、逆にじっくりとアイデアや思考を深めるために、今までの私は主にiPhoneを使ってきました。
それどころか様々なありとあらゆるデータも含めてデジタル管理できるものはそちらに移行しようと紙をスキャンしては捨てて、忘れたくないものは写真に収めてEvernoteに保存したり、音楽をCDではなくデジタルデータとして保管するなど、本やCDの断捨離も積極的に行うようになりました。
しかし、それをやればやるほど「やっぱり紙に書くことも大切だな」と思うことも多くなってきました。やはり「書く」ことと「打つ」ことは同じように見えて異なるものなのですね。
ペンで紙に書くことによってアイデアがたくさん出てくるようになった
ペンを走らせている間にもいろんな新しいアイデアが湧き出してくるという経験をしたことがありませんか?私の場合は筆が追いつかないほどです。
ならキーボードでタイピングしたほうが早いじゃないか、という理由でPCでメモをとるようにすると、不思議とアイデアの連鎖が終わってしまうことが多いです。
紙とペンで書くという行為そのものは学生時代に嫌というほどやってきました。もしかしたらその時に「書きながら考える」という思考回路ができ上がってしまっているのかもしれませんね。
一方で、私がPCのキーボードというものに初めて触れてからまだ数年しか経過していません。どうしてもキーを打って入力することに集中してしまい、同時に思考を回すということが難しいんです。
ペンと紙は使う場所を選ばない
職場の環境によってはデジタルデバイスを、あからさまにデスクの上に出して作業するということが許されないこともあるでしょう。
また、目上の人との対面中にスマートフォン、PCやタブレットなどのガジェットを取り出して熱心にメモを取っていても、あまり良い印象は持たれない、、、というか、場合によっては一喝されてしまうのではないでしょうか。
デジタルデバイスというのは機能自体は非常に優れているのに、しばしば使用するシチュエーションが限定されてしまうツールであるとも言えます。
その点で言えば、紙とペンはほとんどの場面で誤解を与えることがないため、TPOを選ばない貴重なツールであると思います。
場合によっては整理されたシステム手帳や使い込まれた革の手帳、またある時にはコピーミスした紙を破ってその裏に走り書き。
「これは!」と思った時の一瞬のひらめきを逃さないためにも、私もポケットに必ず何かしらの「紙」を、胸のポケットにはペンをスタンバイしています。
デジタルガジェットと違ってバッテリーが切れる心配がない
肝心な時にバッテリー切れを起こしてしまい、貴重なアイデアが逃げてしまったという経験はありませんか?
最近のガジェット、特にスマートフォンなどはカメラや音楽プレイヤーなど非常に多機能ですから、それらを余すことなく使っているとバッテリーが無くなってしまうケースもあると思います。
例えば通勤途中にお気に入りの音楽を聴いて、ふと目にとまった珍しい猫の動画を撮影してYouTubeにアップロードして、ニュースアプリで最近の動向をチェックして、取引先からのメールに返信して、Facebookで「いいね」して、、、。
そうだ!これブログに書こう!!忘れずにメモしよう!!!
、、、バッテリーが切れちゃった。
という感じのことです。
最近ではスマートフォンのバッテリーの性能も飛躍的に向上していますから必ずしもこのようなケースが頻発するということはないかもしれませんが、やはり使える時間に限度があるため予備のバッテリーを持ち歩いたりしないといけませんから、それはそれでストレスになる場合もあります。
万が一のために手帳やペンを持ち歩くのであれば、前述したメリットも踏まえてお気に入りの手帳やペンをカバンに忍ばせておくというのもいいかもしれません。
私はモレスキンのノートブックを愛用していますが、別に道具は何でもいいのです。
こんなデジタルデバイス全盛の時代だからこそ、ペンと紙で「書く」という行為をもう一度、見直してみることをお勧めします。
Posted by 愛媛ブロガー Atsushi(@Atsushi_k0)