

大切な先輩をもてなすということで、上質で品格のある おでん中道 にお邪魔しました。
おでんと聞くと 赤提灯の屋台 とかを想像しますが、おでん中道はしっかりとした店構え、上質な気配り、おいしさで常識を覆すおでんの数々、今回は別格です。
そもそも県外の人に話を聞くと「松山はおでん屋さんが非常に多い」とのこと。あまり気にしたことないけどそういう印象なんですね。
そんな数あるおでん屋さんの中でも、私が全力でおすすめできる おでん中道 さんをご紹介します。
おでんの常識を覆す おでん中道 のおでんがスゴい

雰囲気のあるカウンター6席。他に畳の個室もあります。
おでん屋さんとだけ言ってお誘いしたわけですから、当然ですが先輩もびっくりしていました。
当然ですが、ワイワイ言いながらビールをガブガブ飲むようなお店ではありません。
しっかりと大将の自慢のおでんと、おかみさんたちの心づくしのおもてなしを堪能する場と認識して向かいましょう。

(我慢できずにちょっと箸をつけてしまいましたが)、こちらは 菊菜 のおでんです。
このお店では、普通のおでん屋さんが扱うことがほとんどないような 変わった野菜 をおでんにして提供しています。
この 菊菜 のおでんも、おでんの具材として出てくることを想定していない食材ですからまずそこに驚きます。
そして素材の味を活かしつつも、おでんの出汁が染み込んだ絶妙なお味は、絶対に間違いないんです。

日本酒をワイングラスでいただくなんて、今までの人生で初めての経験ですが、(日本酒の銘柄にもよると思いますが)明らかにこのグラスだから美味しいんだろうと感じることができます。
私は食通ではありませんが、この日本酒をこのワイングラスでいただくことの意味がなんとなくわかる気がするのです。
和の中にもモダンなテイストを盛り込んだ感じが、自分をワンランク上に引き上げてくれるようです。

里芋も 中道 の大将がおでんにすると非常に上品な趣です。
ちなみにおでんはお好みでゆず辛子味噌と普通の辛子味噌を選んでつけていただけます。
どちらも美味しくておでんによく合いますよ。

ぎんなんもおでんにするのですね。
あまり馴染みがないことで新鮮な気持ちになれたことと、私が想像していたものと違っており、いい意味で予想を裏切られた感じでした。
あとはトマトのおでん。これもびっくりしました。
写真がないのが残念ですが、トマトをおでんにしようなんて普通は考えつかないですよね。
そして食べてみてさらにびっくり。凝縮されたトマトのしっかりとした味はやみつきです。
大将のきちんとした誠実な仕事ぶりが伝わってくるようです。
他には鯨(くじら)のお肉もいただけます。
これまた今まで学校給食などで出されていた鯨のイメージがありましたが、いい意味で裏切ってもらいました。
口の中で溶けるような美味しさは絶品です。
この おでん中道 に来た際には、おでん と 鯨のお肉 は絶対に食べて帰って欲しいです。
おでん中道 は大切な人を「おもてなし」する時にまたお邪魔したいお店です
全てのおでんにおいて、出汁も上品な味付けでなおかつしっかりしており、美味しくいただけました。
若い後輩をたくさん呼んでワイワイやるようなお店ではありませんが、大切な人との非日常を楽しむためにまた必ずお邪魔したいと思います。
もちろんメニューに値段を書いていないようなお店ですから頻回には来られませんが、値段以上の上質な時間とおいしい食事をいただける大人の隠れ家的なお店でした。
あと、私がこのお店を気に入ったもう一つの理由が、女将さんやスタッフの心配りが素晴らしいこと。
普通だったら気付かずにスルーしてしまいそうなところにもしっかりとした気配りが感じられ、思わずこちらが恐縮してしまうほどです。
完璧なまでの「おもてなし」の精神を体験するだけでも行く価値があります。
ちなみにメニューには「グルメサイトへの投稿お断り」の文字が。なので私のつたない文章と少ない写真でのご紹介にとどめておきます。
場所はインターネットで検索すればわかるのですが、あえてこの記事ではご紹介しないようにします。
隠れ家として誰にでも教えたくはないけど、この感動はみんなに知ってほしい。
そんななんとも言えない気持ちにしてくれるのが おでん中道 の魅力なのでしょうね。
ごちそうさまでした。また来ます。
Posted by 愛媛ブロガー Atsushi(@Atsushi_k0)