
私は趣味(というかライフワーク)としてヨガと四国八十八ヶ所巡礼をしています。
ヨガはもう9年ほどやっていますし、四国八十八ヶ所巡礼は現在2周目です。両者はまったく関係がなさそうですが、ヨガはインド発祥ですし、日本の仏教も元はと言えばインドから伝わったものですから、「教え」の部分に関してはどちらも共通する部分があるように感じています。
ここでは両者を学ぶことで、私の日常生活はどのように変化しているのかということをお伝えしたいと思います。今回はヨガについてです。
ヨガは単なる健康体操ではない
ハリウッドスターやセレブの間で一時は流行を見せていたヨガ。
オ○ム真理教の事件があった時くらいから「瞑想」とか「修行」というキーワードにある種の危機感を感じたのか、ブームは下火になってしまいましたが、ここ数年で再び流行の兆しをみせています。
普通にヨガと聞くと、ポーズをとって瞑想して、体が柔らかくなって筋力がアップして、いい汗を流せる健康体操としてのイメージが強いのではないでしょうか。
でもヨガの本質はそういった健康面に関する一部の効能だけではなく、その哲学や思想にあります。
そもそもヨガというのは、今から約5000年前の古代インドで生まれたものです。当時は疫病や戦争で人が次々と亡くなるという状態で、人々はものすごいストレスを感じていました。
そのストレスから解放されるためには自分自身で心のコンディションを整えていく必要があると気付きました。
心身一如(心と身体は一つだという意味)という言葉があるように、深呼吸をしたりストレッチをしたりと、身体に働きかけることで心を鎮めたりコントロールできるということで、ヨガが誕生しました。
つまり ヨガとはメンタルトレーニング なのです。
今の時代だからこそヨガが必要
ヨガが誕生してから5000年が経過した今、世の中はどうなっているかというと、やはりストレス社会であることに変わりありません。
いじめの問題や就職の問題、仕事でストレスを感じたり人間関係がうまくいかなかったりと問題は山積みですし、それにともなってやはりストレスが生じています。
このようなストレス社会を、心穏やかに、そしてやる気に満ち満ちた気持ちで過ごしていくためにはヨガはうってつけです。
そしてこれらのヨガそのものの効能に加えて、師から伝えられる哲学や思想というのも、現代社会を生き抜くためのヒントに満ち満ちています。
単純にいい汗流すだけじゃなくて、きちんとそこまで教示してくれるところでヨガを学ぶことをお勧めします。
私はここでヨガを学んでいる
私がヨガを学んでいる場所は主に2箇所あります。
地元、愛媛県松山市の「Pono Yoga School」
Pono Yoga(愛媛のヨガ教室・ポノヨガ) – PonoYogaは、愛媛県・松山市を拠点に全国展開するヨガスクールです。
PonoYogaでは定期的に指導を受けています。普段は自宅で毎日ちょっとずつ練習したり瞑想したりしていますが、それだけだと時間が経つとだんだん自己流になっちゃったり、正しいヨガから離れていっちゃう可能性が高いのです。
なので定期的に指導を受けて修正するというのは非常に大切です。
地元愛媛に全国クラスのヨガスクールがあるということで、非常にいい環境でヨガを学んでいます。
ちなみにインストラクターの一人は、私の職場で数年間一緒に働いた理学療法士の後輩です。その人の勧めで Pono Yoga に出会うことができました。
ワナカムヨガスクールのワークショップ
もう一箇所は年に数回しか出会えないヨガマスターのワークショップです。
参考:Vanakkam Yoga School | Granted with Intelligence
PonoYoga で私が師事している先生のさらに先生で、アジアNo.1のヨガマスターと言われる人です。
真ん中のインド出身の方が「マスタースダカー」です。ものすごく高名な方なのにすごく気さくで親しみやすい人です。
レッスンはものすごくキツイのですが、それよりも私が師事する理由は他にあります。
PonoYoga でもワナカムヨガスクールのワークショップでも、レッスンのほぼ半分がヨガの叡智、哲学、思想といったものを伝える講義形式で行われます。
オシャレなヨガウェアに身を包み、ヨガマットを持ってルンルン気分でいい汗流しに来るというよりも、もはや勉強とか修行というレベルです。
ですが、それがいいんです。ここでしか学べないヨガを学ぶために、私はここに通っています。
具体的にはヨガのどんなこと話してくれるのか
私はインストラクターになるために通っているわけではありません。いずれはインストラクターにもなりたいのですが、今はその前の段階ですね。
なので本当にヨガの叡智の核心に迫るような専門的な話は聴くことができていませんが、たとえばこんな話はどうでしょう。
ストレスを感じるのはあなたが過度に期待しているから
世の中で感じるストレスのほぼ全てを「自分が過度に期待し過ぎており、それが裏切られた場合に感じるもの」ということができるというものです。
たとえば上司にミスを責められた場合だと、自分はミスをしていない状態、もしくは上司に叱責されない状態をイメージしていますが、実際にはミスをしてしまったり、それを上司に叱責されるという結果になりました。
自分が期待した結果ではない結果となってしまったためにストレスを感じます。
この話を色々な事象に当てはめてみると、
- 子供が食事中にコップを振り回して水をまいてしまった
- パートナーがお願いしたものと違うものを買ってきた
- 急いでいるのに電車の踏み切りが全然開かない
- 道を歩いていたらガムを踏んでしまった
など、色々な種類や大きさのストレスが世の中にはみられますが、いずれの場合においても「期待した結果と異なる結果が出てしまったことによってストレスを感じているのだから、過度に期待してはいけない」という結論になります。
つまり上の例で言いますと、
- 子供がこぼすことなく水を飲むこと
- パートナーがお願いしたものを間違えずに買ってきてくれること
- ちょうど良いタイミングで踏切が急いで開いてくれること
- 何事もなく道をただ歩いている状態
を無意識に期待していたのに、それを裏切られたためにストレスが生じたということです。
このことを念頭において生活していると、びっくりするくらいほとんどのストレス場面において当てはまりますので、今では「期待した私がバカだったなーw」くらいにやり過ごせることが多くなってきました。
このような、ヨガの専門的な教えや心の持ちかたを、日常生活レベルに落とし込んで教えてくれますし、「ヨガマットの上での1時間の学びが、残りの23時間に影響を及ぼさないのであれば、それはヨガではない」と言わしめるほどですから、やはりヨガというのは我々の日常生活におけるストレスマネジメントにおいて非常に有効なんだと思っています。
約5000年前のヨガの教えが現代でも立派に通用する不思議
各種メディアで伝えられるニュースは本当に痛ましいものばかりです。私は5000年前のことを詳細に知っているわけではありませんが、これだけ文明が発展した現代にもかかわらず、人間関係や仕事などで感じるストレスや凄惨な事件などをみていると、ほとんど状況は変わっていないのではないかとすら感じています。
むしろ文明が発展した現代だからこそ起こり得る特有のストレスというものもあるでしょうね。いずれにしても、そんな時だからこそヨガを学ぶことはおすすめです。
もちろん健康体操としてストレス発散するのでもいいのですが、やはりヨガの叡智に触れて多くを学ぶことお勧めします。
ストレスフルな日常の荒波をうまく乗りこなすためにも、学校教育だったり仕事に必要なスキルを学ぶだけではダメです。
人生という大きなプロジェクトのほんの一部分に関わるだけの勉強ではなくて、今後死ぬまで使える学びを得られる場として、ヨガは非常におすすめなのです。
Posted by 愛媛ブロガー Atsushi(@Atsushi_k0)