
今日、職場の食堂で後輩と食事をしていると、同じメニューのはずなのに明らかに量の配分が違うということに気がつきました。
聞くと、タンパク質は筋トレをしているのでたくさん摂りたいけど、酸っぱい野菜のおかずは苦手なのでほとんどとらない というのです。
これを聞いたときにちょっと違和感を覚えました。
筋肥大に特化した栄養配分だけで筋肉は効率良く成長するのか
筋肥大 栄養素 などというキーワードでググってみると、まずはプロテインのことが出てくると思います。
それから炭水化物や脂質とタンパク質とのバランス、摂取のタイミングなど。
たしかにこれらの3大栄養素というのは注目されやすい部分だと思います。
ただ、食事として人間が口から摂取するものはそれだけではないはずです。
ビタミンやミネラルも、当然ですが考慮に入れるべきです。
中には直接的には筋肥大に関係ないものもあるでしょう。
でも、私は(筋トレに関しては)これらの脚光を浴びることの少ない部分にも、同等にもっと注意を払うべきだろうと思っています。

まずはトレーニングを実施できる健康状態を保つことが先決
私は以前から筋肉トレーニングを継続して実施してきました。
ただ、もともと食が細いということに加えて、運動後はバテてしまって食事を摂れないなんていうことも日常茶飯事でした。
摂取カロリーや栄養素が足りないことで、健康のために運動しているのに風邪をひいてしまうということを繰り返していました。
当然ですが、風邪をひいて苦しい時はトレーニングなんてできません。まずは健康状態を回復させることに終始しますし、その間は筋肉は休止状態ですから痩せてしまいます。
こんなことを数年にわたって続けていました。
なので、まずは運動ができる健康状態を保つ ということの大切さを誰よりも感じているのです。
筋トレで作り上げるべきなのは筋肉だけではない
たとえばカルシウムやビタミンDなどのミネラルやビタミンというのは、筋トレをしている人にも大切なものです。
筋肉をしっかりつけるための、しっかりとした骨格を持っていないと怪我をしてしまいかねません。
健康な肉体というのはトータルバランスであり、ある特定のものだけにフォーカスしすぎるというのはアンバランスな身体をつくってしまうことにつながります。
運動の負荷にしっかりと耐えられる骨格を持っていてはじめて筋トレが成立するのだと考えています。
でも健康的で男らしい、筋肉がしっかりとついている肉体を手にいれたいと思う時、どうしてもタンパク質やBCAAなどの筋肥大にフォーカスした栄養素というのを優先してしまいがちです。
もちろん高負荷でのトレーニングにおいてはそれらの栄養素は普段の食事で摂取する以上に必要なものだと思います。
だからといって、脚光を浴びていないものを減らしたり、なくしたりするというのは怪我の元、病気の元になるのではないでしょうか。

まずはバランス良く3食きっちり食べろ!まずはそれからだ!
普段の食事のバランスを考えて、3食をきっちりと食べること。そのうえで、トレーニングに不足している栄養素を補うというのが正しい栄養の摂り方です。
専門書や雑誌で得た知識というのは、誇張表現ともとれるような偏り方をしているように思います。
筋トレ=プロテイン
これを間違いというつもりはありませんが、まずは健康的な食生活が保たれているという大前提があってのものです。
この後輩はそれに気がついていなかったのです。
一応の忠告はしました。
怪訝そうな顔をしていた後輩には、健康的で魅力的なボディメイキングができるように、健全な常識が働くことを祈っています。