インドの伝統医学であるアーユルヴェーダによれば、人間は3つのドーシャ(大まかにいうとタイプ分け)に分類され、私はその中でもヴァータというタイプに属します。
ヴァータは風と空の性質を持っており、秋から冬にかけてはヴァータの性質が強くなりすぎて体調を崩しやすいです。
食べ物や身につける色など、いろんな方面からヴァータを弱めるための対策をとってきましたが、今回は身につける香りでコントロールすべく、自分で香油を作ってみることにしました。
香油って何?
香水と同じようなものです。ただ、香水は無水アルコールと香料をブレンドします。
市販の香水だと合成香料が使用されており、香りも強めなものが多いので苦手としている人も多いと思います。
アルコールに過敏な人は、肌へのダメージが大きかったりもしますね。
一方、香油の場合は無水アルコールのかわりにホホバオイルなどの油と精油を使用します。
アルコールを使用していませんから比較的お肌にも優しいです。
また、ホホバオイルも自然のものですし(医療の分野などでも使用されます)、香油を手作りするのであれば精油も自然のものから作られたものを選べます。
今、徐々に香水から手作りの香油へと転向する人が増えているらしく、密かなブームとなりつつあります。
ヴァータに適した香りって?
ヴァータタイプの人はどんな香りが適しているのでしょうか。
香りに関しては私のリサーチ不足なのか、あまり情報が得られませんでした。
ただ、食事においてはグナ(性質)とラサ(味)に気をつけるのが良いと言われています。
ヴァータの人のグナは、重めのもの(油っぽいものなど)、温かいもの、水分が多いものが良いとのことです。
ヴァータは空と風の性質を持っているのだから、納得できますね。
一方のラサは、甘いもの、酸っぱいもの、塩っぱい物が良いみたいです。
今回はこのラサになぞらえて、甘い香りと酸っぱい香りをうまくブレンドして作ってみることにしました。
実際に香油を作ってみた
アロマを扱う雑貨屋さんとか、専門店で材料を揃えます。
最近ではインターネットで全て揃えることができますね。
今回は、ホホバオイル、オレンジスイート(柑橘系)、ベンゾイン(バニラ系の香り)をブレンドしてみます。
精油は自然のものから抽出していますが、直接肌につけるのであればかなり薄めて使う必要性があるようです。
私が購入したショップの店員さんは「容器が8mlだから、香料は7〜8滴くらいまでです」とのこと。一滴が0.05mlなので、かなりの薄さですね。
肌が弱い人や高齢な方だともっと少なくした方がいいのかもしれませんが、私は比較的肌は強い方なのでコレに従うことにしました。
危険のない範囲で色々と試してみるのがよさそうですね。

容器にホホバオイルを入れます。ここからスタートします。

その中に精油を垂らしていきます。
私の場合はオレンジスイートが6滴、ベンゾインが2滴くらいにしました。

あとは清潔な竹串とかでかき混ぜたら完成です。今回はちょっと分離してしまいましたが、しばらくしたら馴染んでくれるかな?
試行錯誤しながら自分にぴったりの香りを探して手作りするのって楽しいよ
妻にもこの香りを身につけてみてもらいましたが、なかなか好評でした。
強いて言うなら、ベンゾインがもっと強めでも良さそうでしたが、それは今後いろいろと試行錯誤しながら学んでいけばいいかなと。
何より自分のオリジナルの香油を使って気分をリフレッシュできるというところがこの方法の楽しいところです。
まだまだ初心者ですのでレシピもほとんどわかりませんが、情報を集めていろんな香りはトライしてみるのも楽しそうだと感じました。
香りは色んな効果があります。私は昔、香水を何十種類も所有していたこともあるくらい香りの持つ力に魅力を感じていました。
懐かしい香りは過去の記憶を呼び覚ましたりします。
人とすれ違ったときの香りで、その人への印象がガラリと変わったりもします。
認知症が改善したりもします。
自分のドーシャをコントロールするだけでなく、さまざまな局面で香りの持つ力を有効に使っていきたいと思いました。
【2020/02/16 追記】
練り香水というものを初めて知りました。香りを使って優しく気分をコントロールするのにはこちらも手軽に試せて良さそうなので、ご紹介します。
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