インフルエンザの予防と対策で見落とされがちな具体的なポイントとは

体温計 高熱

毎年のようにインフルエンザが猛威を振るっています。

乳幼児や高齢者にとっては死活問題ですし、そうでなくても高熱を伴った強烈な諸症状はできることなら避けたいものです。

なので誰しもいろんな情報を集めて対策をとるわけですが、私は病院で医療従事者として働いており、感染対策については常に気をつけています。

そして家に帰れば幼い子どもたちの父親として育児をしつつ、もしインフルエンザにかかった子どもがいれば看病もします。

その際に気がついたことをまとめました。この記事がお役に立つことを願っています。

インフルエンザの感染経路は飛沫感染と接触感染

詳細は他のサイトにも多く掲載されていますが、基本的には飛沫感染と接触感染の2種類と言われています。

換気のできていない部屋にいると、飛沫したものが空気中に浮遊してきて空気感染というカテゴリーに入るようですが、換気していれば大丈夫とのことなので今回は割愛します。

飛沫感染とは

咳やくしゃみで鼻や口から飛び出した粒子を 飛沫 といいます。およそ2m程度は飛び散るようなので、それより近いところにいると吸い込んでしまって飛沫感染をおこします。

理論上は2m以上離れていれば飛沫感染はしないということですが、小さい子どもや患者さんの看病をするのにそんなに離れたままではいられませんよね。

マスクの着用は必須と言えます。

接触感染とは

その名の通り、インフルエンザにかかった人に触れることで起こります。

具体的には皮膚とか粘膜に直接ウイルスが接触することでおこり、よく目をこすったり、鼻をほじったり、指を舐めるような行為は、インフルエンザにかかった人に触れた後は完全にアウトです。

また、ドアノブなどの多くの人が触れるものというのは間接的に接触感染を引き起こしますので要注意です。

こまめな手洗いや、手指消毒用のアルコールなどを使って感染拡大を防ぐことが、最終的に自分を守ることにもつながります。

ウイルスを鼻や口から吸い込まないためのマスクは有効?無効?

マスクは感染予防に効果があるのかどうかというのは、はっきり言って医師でも意見が分かれるようです。

インフルエンザウイルスに対してマスク着用による予防効果を示すエビデンス(科学的根拠)のレベルはやや弱く、逆に手洗いによる予防効果を示すエビデンスレベルが高いことから、マスク着用よりも手洗いの方が推奨されているようです。

余談ですが、2020年2月7日現在、世界的に流行している新型コロナウイルスに対しても、マスク着用による予防効果を示す明確なエビデンスはなく、手洗いの方が有効であるということです。

ただ、私的には有効だと思って、この時期は着用することにしています。

参考:インフルエンザ対策にマスクが有効な3つの理由

鼻や口からのウイルスの侵入を防ぎ、加湿することで防御機能の低下を防ぎ、もしインフルエンザにかかってしまった時にはウイルス拡散を防ぐ効果が期待できます。

ただし、正しく使用しないとほとんど意味がないということにもなりますけどね。

一度外したマスクは再使用してはいけない

市販の紙マスクであれば、波折りになっている部分をしっかりと完全に伸ばし、鼻と口をしっかりと覆って、鼻のところにあるワイヤーを鼻の形にしっかりと折り曲げてすき間をつくらないことは大前提です。

これでウイルスの侵入を防ぐわけですが、病院の感染対策では一度でも外したマスクにもう効果はありませんのですぐに捨てるというのが常識です。

会話が聞き取りにくくなるからと顎(あご)にずらしたマスクも同様に意味がありませんので、もったいない気もすると思いますが捨てましょう。

捨てる際にも、マスクの表面にはウイルスが付着していると思って一切触れずに捨てます。

また、ゴミ箱がいっぱいになるからと言って、折りたたんでから捨てるのもダメです。ウイルスが手に付着します。

ここまでやらないと、マスクの恩恵を受けることはできません。

顔を洗うのは有効な予防手段

マスクで守られている部分はいいのですが、それ以外の顔の部分にはウイルスが付着している可能性がありますよね。

おでこやほっぺた、目の周りなどにウイルスが付着しているとすると、目や鼻や口の粘膜に非常に近いところにウイルスが存在することになりますので感染する危険性が高まります。

仕事や看病の合い間に、こまめに顔を洗うことができるのであればそうした方がいいでしょう。

女性の場合はメイクをしているので難しいかもしれませんが、男性であればこまめに洗顔して保湿するのがオススメです。

インフルエンザにかかりやすい人って?

これは一般的に言われていることとは少々異なることもあると思いますが、私や周囲の人を見ていてこれはウイルスを体内に取り入れやすい習慣、危険な状態だと感じるものを列挙しました。

他にもたくさんあると思いますが、思いついたら追記したいと思います。

顔やその周囲をよく触る人

これは先ほども書きましたが、やはり感染経路に限りなく近い場所に、手に付着しているかもしれないウイルスをわざわざ近づける行為です。

インフルエンザの流行期となると寒い時期で空気も乾燥していると思いますので、肌が乾燥してかゆくなったりします。

髪が長い人だと前髪を頻繁にかき上げたり、ヘアワックスなどで頻繁に髪型を整える・気にする人は要注意です。

タバコを吸う人

喫煙者の人って、タバコ吸う前に手を洗ったりしてるんでしょうか。

もしそうでないとしたら、口から大量に何度もウイルスを吸い込んでいる可能性があります。

私の周りの喫煙者の人が風邪をひきやすいのも、こうした理由があるんだと思います。

家族でタオルやコップなどを共用している人

タオルやコップなど、家庭によっては共用しているということもあるかもしれません。

しかし、インフルエンザの流行期や体調を崩したくない時期はやめておきましょう。

というか、体調を崩したいなんて人はいないと思いますので、基本的には1人ひとつのタオルやコップなどを使うのがいいでしょうね。

手が荒れやすい人

手が荒れて皮膚がささくれ立ったりガサガサしていると、そこがミクロのポケットになってウイルスやバイ菌が収まりやすくなります。

インフルエンザの流行期などは寒い時期が多く、家事をするにも手がかじかんでしまわないようにお湯を多用するかもしれません。

そうすると冷水と比べて手が荒れやすくなってしまいます。

手荒れを防ぐためにハンドクリームなどをこまめに使ってスキンケアするということは、最終的には体調を崩さないための大切な方法の一つになります。

子育て世代の親は特に注意したいポイント

インフルエンザや風邪の親への感染予防については、いろんな情報が簡単に手に入ります。

ここでは、私が個人的に ここは盲点なんじゃないか と感じる部分を特に選んでご紹介します。

子どもの食べ残しをもったいないからって食べない

これは子育て中の親にとっては当たり前の光景ですね。

フードロスをなくそうという風潮もありますが、それ以前に食べ物を粗末にしないというのは昔からの合言葉のようなものです。

まぁ、食べ物の好みなんて大人になるにつれて変化していくものなので、残すことはある程度は仕方ないとして、その残ったものを親が食べてしまうというのはよくあることです。

子どもがまったくの健康体で、インフルエンザを発症する前の潜伏期間ですらないと確信があるときは食べても問題ないと思います。

でも、そんなのわかりませんよね?

なので、インフルエンザの流行期はせめて子どもの食べ残しは食べないようにしたほうがよさそうです。

もったいないですけどね。

仕上げ磨きは親の顔にウイルスが飛び散る

子どもの歯の仕上げ磨きの時などは意外と盲点なんじゃないでしょうか。

歯ブラシでゴシゴシ磨いていると、意外としぶきが飛び散っています。

特に子どもの口に限りなく接近するので、感染のリスクは非常に高まる瞬間じゃないかと思います。

歯科衛生士さんや歯医者さんのように、マスクをして歯磨きをしてあげたいところです。

子どもさんがインフルエンザなどにかかっているのであれば、マスクをしていてもかなりリスクは高いのかもしれませんけどね。

不意なくしゃみや咳に反応しきれない

これはあらかじめマスクやメガネなどで守った状態じゃないと、防ぎきれないケースだと思います。

なんせ不意にきますからね。

さすがに子どもが「今からくしゃみしまーす」なんて言わないでしょうからね。

もし浴びてしまったら、せめて呼吸を止めて洗面所にダッシュして顔をゴシゴシ洗うくらいのことはしないといけないでしょうね。

子どもが嫌がってもかわいそうでも換気はしっかりしよう

学生時代には、嫌がる生徒を尻目に先生が換気を敢行する光景があったと思います。

インフルエンザの流行期は寒いですから、せっかく暖房で暖まった部屋を換気で再び寒くするということに抵抗があるかもしれません。

ただ、くしゃみや咳などで床に飛散したウイルスが、空気の乾燥やエアコンの風で舞い上がり、ちょうど人間の鼻や口の高さまで到達すると危険です。

ほんの5分でも家中の窓を全開にして、寒くなるくらいまで寒気をするのがいいでしょう。

寒くなったということは、あらかじめ家の中にあった暖かい空気が全て入れ替わったというサインです。

家財道具や家の内壁などは熱を蓄えていますので、再び暖かくなるのにそれほど時間はかからないような気がします。

咳エチケット・手洗い・うがいなどは親が率先して手本を見せる

子どもの場合は、いくら口すっぱく手洗いやうがいを促しても、遊ぶことに夢中でやってくれません。

水が冷たいからとか、手なんか汚れてないとか、いろいろ理由をつけてやらないことが多いですよね。

ならば親が率先して見本を見せて、模範的な姿勢を示してあげる必要性がありそうです。

たまに、子どもには口うるさく言う割には自分たち親はやらないなんてケースもみられます。

子どもって意外と親の行動を見ているものですからね。

栄養・睡眠・運動を普段から心がけることも大切

この中で、運動だけはやりすぎてしまうこともあると思いますので、インフルエンザの流行期には逆に控えめにするのがいいと思います。

私自身、ハードな筋トレをライフワークにしていた時にはほぼ1年中何かしらの風邪や体調不良を訴えていたからです。

イメージ的には、菌やウイルスに打ち勝つための体力を温存しておくために、運動で消費するエネルギーを減らすという感じでしょうか。

一方で、十分な睡眠とバランスの良い栄養摂取はすごく大切です。

普段から意識しておきたいところですが、インフルエンザの流行期にはさらに意識しておくべきポイントですね。

予防接種の過信は禁物!普段からの予防意識が一番大事

予防接種は、完全にインフルエンザにかからなくするというよりも、万が一インフルエンザにかかっても重症化しにくくすることが主な目的です。

また、インフルエンザのタイプ(A型とかB型とか)が外れると予防接種の効果は得られにくいですよね。

なので医師の中には、予防接種に否定的で自分は打たないって人も多数いらっしゃるようです。

でも万が一の時に軽症で済んだり、高齢者や乳幼児だと命を失わずに済むかもしれないものですので、私は予防接種は実施することをお勧めします。

体温計 平熱

ただ軽症で済むということは、インフルエンザにかかっていても「ただの風邪かな?インフルエンザじゃなくてよかった」ってなることが予想されます。

そして油断すると関わったすべての人にインフルエンザをうつして回ることになりかねません。

そうならないためにも、普段から万全の予防策をとり、高い意識を持ち続けたいですね。

【よく読まれている関連記事はこちらです】
首にネックウォーマーを巻いて寝るという風邪の予防法がかなり効果的でオススメだよ
日にち薬ってどんな意味?関西ではよく使われるんだけどこれって・・・
突発性発疹で機嫌が悪い娘を泣き止ませるために効果的だった対応策とは
インフルエンザ対策にマスクが有効な3つの理由
マスクを使いすぎて耳が痛いと感じたら試してほしい対処方法とは

Posted by Atsushi(@Atsushi_k0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です