
稲穂が垂れ下がっているのは、お米が育った証拠です。
農協の指導員の話ではもう今すぐにでも刈るべきだということなのですが、兼業農家である我が家はそういうわけにもいきません。
なんせ兼業農家ですか平日に自由な時間がいきなり確保できるわけじゃないですからね。
かといってあまりのんびりしていると、お米が成長し過ぎて割れてしまうのでそれも一大事です。天気のことや人手が集まるかどうかなど、考えなければならないことはたくさんあります。
気持ちは焦りますがこればかりは考えても仕方がない部分でもありますのでもどかしいです。
前回の記事はこちら:コシヒカリの稲がスクスクと育ってきました | 歳月庵
農業の全行程の中でも稲刈りは人手が必要
もちろんいずれの行程でも人は多い方がいいのですが、我が家は稲木干し(いなきぼし)という行程が含まれますので、なるべく人数を集めないといけません。
刈る人、干すための「稲木」を組み立てる人、実際に稲木に稲を干す人、、、やるなら一気にやらないと、刈り飛ばした稲についているお米が根を張ってしまいます。
そうなるともう食べられる状態ではありません。
そして、これらの一連の作業を一気にこなすには、やはり貴重な週末に一気にやる必要があります。少人数ではとても大変です。
近所のお宅では少子高齢化の波が押し寄せており、老人ばかりが一人きり、もしくは二人きりでコツコツとやっています。
でもこの人たちはゆっくりながらも平日も作業が可能ですから、たとえ一人でもマイペースで作業が進められます。大変なのは変わりありませんが。

棚田は機械化の恩恵を受けにくい立地
平地であれば大きな機械が入りますから、比較的短時間で素早く作業ができます。面積あたりの作業時間が短縮できるというのは、兼業農家であればなお効率的で魅力的です。
一方、棚田の場合は大きな機械は入れませんし、結局は手作業の割合が多くなってしまいますので、機械化の恩恵を受けにくいと言えます。それでも多少の機械は使いますけど。

それにしても、台風などの自然災害の被害もなくこれだけ豊かな実りが得られただけでも、とりあえず良しとしなければいけませんね。
愛媛県は四国山脈(石鎚山など)の影響で台風が接近してきても風による甚大な影響というのはほとんどありません。雨量が多くて被害が出るというのはありますけどね。
他県では大きな災害が生じたというニュースも頻繁に耳に入ってきます。本当に恵まれた土地に生きているなと実感します。
さて何はともあれ、そろそろ農業はクライマックスを迎えます。