

愛媛県松山市にある、四国八十八ヶ所霊場の第49番札所「浄土寺」には、仁王門の前に珍しい桜の木があります。
その名も御衣黄桜(ギョイコウザクラ)です。
世にも珍しい、緑色の花を咲かせるということで以前から気になっていましたが、ついに観ることができました。
桜と言っても種類はいっぱいあるよ

普通なら桜といえばこんな感じの鮮やかなピンク色の花を想像すると思います。

開花宣言の標準木などでおなじみの染井吉野(ソメイヨシノ)がその代表格でしょうか。

お花見に行くとだいたいこの桜の木に出会いますね。

または八重桜(ヤエザクラ)。

ボタンザクラとも言うみたいですね。やや濃いめの花が青空に映えますね。
他にも、枝垂桜(シダレザクラ)とか寒桜(カンザクラ)なども有名ですよね。
細かい分類も入れると、桜というのは数百種類もあるようです。
御衣黄桜(ギョイコウザクラ)とは

昔の貴族が身にまとっていた衣装の色に似ていることからこの名前がついたということです。

確かに淡い緑色の花びらが確認できます。
どちらかというと緑一色の葉桜のようなものを想像していたのですが、白と緑とピンク色の混ざり合った、みたことのない感じのカラーリングです。

ご覧のように浄土寺の仁王門の前に立っている木です。

なんでも、最初は緑色の花びらが咲き、徐々にピンク色になっていくようです。
私が訪れた時は、徐々にピンク色になりかけているみたいでした(2017年4月22日現在)。

御衣黄桜の札がかかっています。これがそうなのかー。

記念にバイクとパシャリ。
御衣黄桜の木そのものは全国各地にあるようですので、激レアというわけではありませんが、緑色の桜の花びらなんてあまり想像していないことが多いから、気づかずに通り過ぎていることもありそうですね。
写真を撮影している人も多くみられました。
ソメイヨシノが散ってしまった時が開花の合図か?

その年によって開花のタイミングは変わってくるのでしょうが、例年ですとだいたい4月の中旬くらいから咲き始めて、徐々に見頃を迎えているようです。

1週間前の2017年4月15日の段階ではほとんど咲いていませんでした。

所々で花が開いているものもありましたが、見頃というほどでもなかったですね。
この1週間で一気に咲いて、花の色を変えていったようですね。
今度は御衣黄桜がピンク色の花になった時に訪れたい
桜という木は見頃がそれほど長くないので、おそらく次の週に観に来た時にはほとんど散ってしまってるんでしょうね。
残念ですが、御衣黄桜の木にピンク色の花が咲いた姿は来年以降のお楽しみになりそうです。
ただ、私の中の桜のイメージにはこの色合いはなかったので、すごく新鮮でした。
観る人によっては、やはりピンク色の花びらが咲き誇る姿こそが本格的な春の訪れを象徴する、桜の本来の姿だというイメージがあるかもしれません。
ただ、毎年のようにお決まりのパターンで同じように桜が咲いて、それを口実に花見という名の宴会を繰り広げる世界から、一転してお寺の一角に地味だけどひっそりと存在感を放つこの御衣黄桜。
「世界はまだまだ、君の知らない世界にあふれているよ」と静かに示してくれている気がしてなりません。
さすがは由緒正しい浄土寺ですね。お寺の境内に入る前から私に学びを与えてくれているようです。
と、話しが逸れましたが、心静かに珍しい桜を愛でたいという人には、ぜひ御衣黄桜をお勧めしたいですね。
Posted by 愛媛ブロガー Atsushi(@Atsushi_k0)