「好きなことだけして食っていく」という言葉の意味を誤解してはいけない

      2016/09/25

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いつもすごく違和感を感じていたことなのですが、私の周囲では最近、好きなことを仕事にして食っていけたら最高だ!とか、いつまでも好きじゃないことから抜け出せないなんて時代錯誤も甚だしい とかいう極端な思想が渦巻いています。

もっと言えば、組織に縛られて生きていくなんてナンセンスとかフリーランス最高!のような思想も広がりをみせていますね。

働き方は多様化していますし、それそのものを否定する気はありませんが、根本的に流れている 好きなことだけやっていて生活していけたら最高だ という思想は、ものすごく危険をはらんでいるのですが、そこについては一般的にあまり触れられていません。

厳密には好きなことだけでは生きていけない

好きなことだけやって生きていくということは、あらゆるしがらみから解放された自由な生き方のようにも見えますが、結局は 好きか嫌いかという感情に縛られて窮屈に生きている というようにも受け取れます。

人生において最も大切なことの一つである仕事を、好きか嫌いかという観点のみでしか選びとれていないのではないかとすら思えます。

じゃあ好きなことだけをやって生きていくというような生き方をしている人というのは、嫌いなことを一切やっていないということでしょうか?そんなことないでしょ?

フリーランスとして独立した人でも、確定申告に四苦八苦しているでしょうし、細かな雑用はどうしてもやらないといけないでしょう。

ちょっと収益が落ち込んできたらハラハラドキドキしているのが常なのであれば、それは心臓に悪いでしょ?

厳密には好きなことだけやって面白おかしく、ストレスフリーで生きていくなんて不可能です。「好きなことだけして食っていく」と提唱している人だってそんなことはわかっているけど、その辛い部分や嫌な部分についてはあまり表に声に出して述べてはいません。

好きなことだけやって生きていきたいと思い、その思想に同調するのであれば、自分が想像している生き方と本当に一致しているのかということを考えた上で道を選ばないといけません。

好き嫌いという感情に縛られている生き方は自由な生き方ではない

そもそも好き嫌いなんていう感情に支配された生き方が 真の自由 であるはずがありません。

人間というのは、何をするにも 自由意志 に基づいて自分で決められるのです。人生のあらゆるシーンで無数の選択を迫られて、意識的に、あるいは無意識的に自分なりの選択をこなしながら生きています。

これは人間だけに与えられた特権です。

自分は自由意志で好きなことをしながら生きていくという選択をしたのだと主張する人もいるでしょうが、好きか嫌いかという狭い範囲での選び取りというのは本当の意味での自由意志ではないと思います。

守るべきものが沢山ある状況で、思い切ってやりたいことだけやって生きていくという選択をしたという人は、いろんなものを天秤にかけて悩み抜いた結果、好き嫌いという狭い範囲で選択したということでしょうか?

もし本当にそうであれば、自分の生きたいように生きているようですが、本当に狭い基準で選んでいるようにも感じられます。

まぁ、厳密にはこんな人はほとんどいませんけどね。

好き嫌いに支配されないでコントロールする生き方を

好き という感情は、行き過ぎれば 執着 という結果をもたらします。

嫌い という感情は、行き過ぎれば 憎悪 という結果をもたらします。

それに、好きなこと かどうかではなくて、すべきこと かどうかで自分の行いを決められることが、ヨガの世界では大切と言われています。

好きなこととすべきことは、必ず一致するものではありませんからね。

とはいえ、好き嫌いという感情のすべてを否定しているわけではないということを付け加えておきます。要は、それらの感情が行き過ぎるということが問題なのです。

自分の生き方を大きく方向転換するということは、ものすごく重大なライフイベントだと思うのですが、それを好き嫌いだけを基準にして決めてしまうというのは、自由意志で決めたとは言えず、好き嫌い等感情に呑み込まれた状態ではないかと危惧しています。

こんなはずじゃなかったのに、、、と取り返しのつかないことになる前に、「好きなことだけして食っていく」という言葉の意味をしっかりと考え、場合によってはそうやって生きている人に会って話を聞き、自分のすべきことと照らし合せて誤解のないようにして、自由意志に基づいて選びとれたらいいですね。

Posted by 愛媛ブロガー Atsushi(@Atsushi_k0

 - ヨガ

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