
ドイツなどのヨーロッパでは 良いものを長く使う というのが一般的です。
次々に新しいものへと買い換えるのではなく、丁寧に手入れをしたり修理したりして、長く愛着をもって使用し、時には子供に受け継がせるようなこともあるようです。
今はモノに溢れた世の中になり、使い捨ては当たり前という風潮すらありますが、これも行き過ぎると安物買いの銭失い という結果になりかねません。
ものを大切に長く使う習慣というのは、結果的には節約にもなるし、今よりも自分のことが好きになれそうですね。
ヨーロッパの人たちは手入れしながら大切に使い続けるライフスタイル
具体的に言うと、家はレンガや石造りで長期間使うことを前提としていますよね。
靴や服、時計など身につけるものや家具などののインテリアなど、納得のいく気に入ったものを大事に使って子や孫に受け継がせることも珍しくありません。
これは別に 高級志向 であることとは違います。確かに高級なものって作りがしっかりしているから長持ちする傾向にあるように思います。
ただ、安いものが必ずしも粗悪品で簡単に壊れるというものでもありません。安くても良いものだってたくさんありますよね。
そして、安いものでも造りがしっかりしていて気に入ったものであれば大事に使いますよね。
私のように、特にその品物やサービスについて知りもせずに、安いからと飛びつくようなマネはしないのでしょう。
私が取り入れているのはそのマインド。具体的には『革』製品が好き
昔と違って最近では買い物に行った時、とりあえず値段は見ません。
一通り展示されている品を見て回り、自分が欲しいと思えたものについては造り込みや製造元の国や地域など細部をチェックします。
そしてそれを使用している未来の自分を想像して長期間にわたり愛することができるのかどうかをイメージしてみます。
そしてその場で買わずにひとまず家に帰ります。
もしそのアイテムが頭から離れないようなら後日改めて買いにいきます。
特別高価なものでなければ値段は気にせずに買います。そうすることで後悔のない買い物ができる確率が上がりました。
別の観点からみると、長く付き合っていくためにはそれなりにしっかりした造りであることや、経年変化することを前提に考えることが必要だと思います。
たとえば靴を買うとき、普通のスニーカーなら靴底がすり減ってしまえば使えなくなりますから普通は処分しますよね。
ドイツの人たちなんかは革靴を丁寧にメンテナンスして使います。靴底がすり減ったら張り替えて使います(張り替えが可能な品物であることが前提ですが)。
穴があいたら腕のいい職人さんに修復してもらってでも大事に使います。
この話を聞いたときに思ったのは 革って長持ちするからいいかも ということと 経年劣化(経年変化)してもそれがいい味を出してくるからカッコいい ということです。
これは兄から昨日譲ってもらった革の靴です。
兄が高校生の時から使っているという話なのでもう15年くらい前のものですが最近は使っていないということでした。
兄はこういうものの手入れをあまりしませんので、もらった時は左のような状態でしたが、私はけっこうメンテナンスも慣れているのでオイルを丁寧に塗り込んでメンテナンスしました。それが右の状態です。
かなり違いますね。しかも新品と違いかなりいい味だしてます。エイジング を楽しめるのは革のいいところですね。
他にもベルトやポーチなんかも牛革製品です。年末に一斉にオイルを塗ってメンテナンスするのが恒例となっています。
マネークリップや小銭入れもこんな感じです。こういう手で直接触るものはこまめに手入れしなくても、人間の手の油が染み込むから問題ないようです。
ちなみに私が手入れするのに使っているのは馬油です。
妻は私と真逆の性格で、安いものを1年で使い捨てします
妻は私と違って安い靴を大量に持っていますが、妻の中では 靴は消耗品 という認識のようです。
安いけど可愛いものを買って使い、1年であっさり捨てるという方法をとっています。女性は流行に敏感に反応するから、同じものを長く使うというスタイルはなかなか難しいんでしょうね。
まさに消費社会の申し子のようなスタイルですが、どちらがいいのかは分かりません。むしろ、いいとか悪いとかそういう問題ではないのかも知れません。
でも私はこのスタイルにしてから靴をほとんど買わなくなりました。
サイフを新調することもありませんし、ベルトを何本も買うこともありません(未だにベルトがちぎれたこともありませんしね)。
今まで消耗品だと思っていたものも、長く使ううちに愛着が出てきて手放せなくなる感覚は非常に楽しいです。
大切なものを長く使うというスタイルを、まずは部分的に取り入れてみるのがオススメ
ただ、いきなり完全にこのスタイルに移行するのは難しいように思います。
スニーカーのように靴底の張り替えができないものでも、場合によっては動きやすい靴が必要な場面もありますし、パートナーの理解が得られないと「いつも同じものばかりで代わり映えがしない」とか文句いわれますw
でも部分的にでも取り入れることで モノを大切にする姿勢 が伝わりますし、子どもにもそういった姿勢を見せることができます。
なにより厳選したモノに囲まれて暮らす生活は、多すぎるモノで溢れる生活から解放してくれる『断捨離生活』へのきっかけにもなりますし、意外とスッキリした気持ちにさせてくれます。
目標はおじいさんになっても大切い使い続けること。子や孫に譲ることができたらいいですね。
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Posted by 愛媛ブロガー Atsushi(@Atsushi_k0)